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公益社団法人神奈川県LPガス協会からのお知らせ

協会・中核充てん所協議会、災害時の「稼働訓練」を実施
トーエル厚木工場、災害時供給の確立に向け11訓練を実施

 


 神奈川県内17カ所の中核充てん所で組織する神奈川県中核充てん所協議会(中田みち会長)と公益社団法人神奈川県LPガス協会の主催による平成27年度「神奈川県中核充てん所稼働訓練」が11月21日(土)午前10時から、厚木市の株式会社トーエル厚木工場(20トン×4基、2.9トン×2基、オートガススタンド併設)で行われました。訓練は、災害発生時にもLPガス流通拠点として自立的に稼働できるよう法に基づいて行う実践的なもので、前年度(横浜市内)に続き2カ所目。

訓練に先立ち、あいさつする中田会長訓練に先立ち、あいさつする中田会長


中核充てん所、全国344カ所、うち県内17カ所整備

 訓練実施の狙い、充てん所概要の説明のあと、トーエル代表取締役社長でもある中田会長がまずあいさつ。「東日本大震災を受け、災害時のLPガス流通を担う中核充てん所が全国で344カ所、うち県内では17カ所が整備されました。県内での訓練は前年度に続き2回目で、訓練内容についてはLPガス協会よりご指導いただきました。中核充てん所の役割と、それを確実・円滑に遂行するための防災態勢をしっかり見ていただき、ご理解を深めていただくようお願いいたします」とアピール。次いで、協議会の坂本富士雄副会長が「開会宣言」を行いました。
 会場には協議会と協会の会員事業所を中心とした防災関係者のほか、地元自治会の住民なども顔を見せ、訓練を見守りました。

訓練を見守る地元住民の方々訓練を見守る地元住民の方々


■「震度7の大地震発生!」を想定、地元住民も見守る

 訓練は「10時5分、神奈川県内を震源とする震度7の地震が発生。送電用鉄塔が倒壊し、厚木市内を始めとした県央地域で停電が発生した」と想定してスタート。
 ①中核充てん所全般の安全確認訓練から、②LPガス非常用自家発電機の稼働確認訓練、③国家備蓄LPガス受け入れ訓練、④衛星電話を活用した情報伝達訓練、⑤災害時の代替供給訓練、⑥オートガス充填訓練、⑦避難所へのLPガス供給及び炊き出し訓練、⑧緊急自動車搭載工具説明、⑨ガス漏れ容器引き上げ確認訓練、⑩作業車両との連絡訓練、そして⑪LPガス緊急充填依頼訓練まで、計11項目もの訓練が実施されました。
 緊急連絡網の実施訓練では、まず衛星電話で協会とトーエル緊急本部に連絡、次いでトーエル車両450台に装備・稼働されているMCA無線で外務中の社員と連絡。
 また、代替供給訓練では非常用電力で回転式自動充填機を稼働させて、充填作業を実施しました。厚木工場の停電時の発電能力は150kWで、通常時は事務所上の太陽光発電50kW、常用発電機50kWと合わせ250kWの発電能力を有しています。停電を検知すると、10秒以内で送電を開始する体制を整えています。
 国家備蓄基地からのLPガス受け入れは16トンローリーで対応。災害時の代替供給は、充填本数と数量の管理を行うため、新たに販売店登録を行ったうえで、容器情報を充填機パネルに入力して充填。また、容器の移動はエアで吸引して、一度に最大8本を移動するベルシステムを活用して実施しました。

国家備蓄LPガスの受け入れ
(16トンローリーを使用)
国家備蓄LPガスの受け入れ
(16トンローリーを使用)
  避難所への代替供給訓練
避難所への代替供給訓練
     
オートガススタンドから
配送車への充填
オートガススタンドから
配送車への充填
  LPガスによる炊き出し訓
LPガスによる炊き出し訓練
     
ガス漏れ容器の回収訓
ガス漏れ容器の回収訓練
   


■県工業保安課、「非常に有意義な訓練となった。今後も研鑽を」

 訓練のあと、講評に立った神奈川県安全防災局安全防災部工業保安課の穂積克宏課長(高圧ガスグループ・森田康裕グループリーダー代理登壇)は「日ごろから十分に訓練を重ねている成果が発揮され、非常に有意義な訓練となり、感慨深い。災害に強いLPガスは東日本大震災でも活躍し、被災者の生活を支え、復旧・復興を支援しました。一方で、東北南岸ではLPガス施設が被災し、LPガス供給に甚大な障害が生じました。このため、国はこのような中核充てん所を全国各地に整備し、LPガスの安定的な供給体制を整えています」と述べて、LPガスの災害対応力のアップを紹介。
 そのうえで、「今回の訓練ではこうした防災態勢が非常に有効であると感じました。また、今回は特に無線電話・衛星通信設備の活用、大容量の非常用自家発電設備の確保、オートガススタンドでの配送車への充填も行われ、さらに国家備蓄LPガスの受け入れもスムーズに行われました。今後も非常時でも円滑に稼働できるよう訓練に努めていただくようお願いします。実りの多い訓練となり、感謝申し上げます」と述べました。

県工業保安課の講評県工業保安課の講評


■古川会長、「自社・事業所でも、防災態勢の一層の拡充強化を」

 古川武法会長は「閉会あいさつ」で、「中核充てん所には今後さらに充実させていかなければならない課題もありますが、今日ご出席いただいた支部役員、協議会会員の皆さんには、今日の訓練を自社や自分の事業所でしっかり活かし、防災態勢の拡充に努めていただくようお願いします。協会としても協議会としっかり連絡を取り合い拡充強化に努めていくことにしています」と述べ、一層拡充強化に努めていく方針であることをアピールしました。
 会場ではこのあと、LPガスによる炊き出しでつくったカレーライスが振る舞われました。

訓練後、テレビ局の取材を受ける中田会長(左)と古川会長(右)訓練後、テレビ局の取材を受ける
中田会長(左)と古川会長(右)


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